自然地理学(敬愛大学2022年度前期) 地理学はおもしろい!、やくにたつ!、命や財産を守る!


 2022年度前期を終えて

前期の講義の評価も終わり、成績も確定しました。地理学は関係性探求型科学であり、様々なモノ、コトとの関係性を見つけながら、地域や事象を理解することを目的とします。講義でも脱線が多かったことに気づいたと思いますが、それは地理学の特徴でもあります。だから、出席は少し重視しています。レポートにおいては、知識の移転としての記述のみだと少し評価は下がります。関係性に対するみなさんの見方、考え方が反映されていると評価は少し高くなります。特に、体験に基づいた考え方の提示があるとうれしくなりました。簡単なコメントは返信してありますが、もっと聞きたい、わからん、といったことがあったら連絡ください。

 2022年度前期のレポート

 自然地理学1では、@火山、A山と川、B台地と丘陵、C平野、D湖、E海岸の各章 を通じて、陸域における人と自然の関係について講義してきました。都市域で暮 らす私たちの暮らしは人工的なインフラストラクチャーによって守られ、利便性 を与えられていますが、時には自然はその本来の姿を強化し、災害が発生するこ とがあります。自然の仕組みと性質を知り、暮らしとの関係性を認識することが 安全・安心な暮らしにつながると考えられます。

【課題】

 @〜Eの中から最低3つの対象を選択し、自身の暮らしとの関係性を探して、記述してください。

注)複数の事象による複合的な関係性を探索できると評価は上がります。
 例えば、火山噴火がもたらした火山灰が黒ボク土となり豊かな農作物の生産性をもたらしたが、台地の平坦な地形が効率的な畑作を可能にした(火山と台地)。

【提出先・期限】

・近藤のメールアドレス kondoh(at)faculty.chiba-u.jp
 注)メールの件名に【自然地理学】と入れてください。受け取ったら確認メールを返信します。
・〆切 8月10日(水)

 今年度から高校で「地理総合」が必履修化されています。背後には災害から命や財産を守ること、混沌とした世界の中では進むべき方向を自分で考える必要があること、があげられます。地理学における答えは一つではありません。地理学は個人がどのような考え方に基づいて生きるか、ということに対する指針を与えてくれる学問です。

 教科書と予定していた「風景のなかの自然地理学」は在庫限りとのことで入手困難になってしまいましたが、講義資料を参考にしてください。新たに「みわたす・つなげる自然地理学」(古今書院)を採用予定ですが、少しずつ移行したいと思います。

 (2022年4月1日) 1回目(4月13日)と2回目(4月20日)はオンデマンドで実施とのことですので、下記の資料を参照してください。地理学は暮らしのためにも必要な基礎学問である、という自負はありますが、是非とも今後の人生において役立ててほしいと思います。

オンデマンドとのことですが、4月13日10:30よりZOOMを開いて皆さんの参加を待つことにします。接続がなかった場合は11時まで待って、切断します。URLはここに掲載すると同時に、登録終了後にKCNでお知らせします。

 質問は近藤(kondoh(at)faculty.chiba-u.jp)まで、件名に【自然地理学】と入れてお送りください。質問や議論は大歓迎です。


講義資料(PDF)はタイトルをクリック(容量に注意)。PDFが使えない学生は連絡ください。
課題と回答は2021年度のものが残っていますので注意してください。
タイトル(PDF:容量注意) 実施日(予定) 課題提出期限 課題と回答(Text) 参考情報(HTML) スライドの説明(Jpg+Text)
序論:自然環境の仕組み 4月13、20日 ---
火山 4月27日、5月11日 ---
山と川 5月18、25日 ---
台地と丘陵 6月1、8日 ---
平野 6月15、22日 ---
6月29日、7月6日 ---
海岸 7月13日、20日 ---
纏め 7月27日 --- --- ---

教科書・参考書

風景のなかの自然地理[改訂版]古今書院