サテライト リモートセンシングのページ
衛星データ・環境情報を入手しよう
環境リモートセンシング研究センターが受信およびアーカイブする衛星データ。NOAA/AVHRR, GMS/GOES/MTSAT, FY2, MODISほか
JAXA(宇宙航空研究開発機構)とCEReSは協力に関する協定を締結し、衛星データの有効利用を推進するための様々な活動を行っています。
ネットワークを介して衛星データを提供している国内外の機関を紹介します。
変動を発見しよう
地球診断の要は変動をいち早く発見すること。過去20年以上にわたり、地球観測を行っている衛星を使って変動を発見しよう。
グローバルスケールの衛星は観測頻度は高いが、空間分解能はkmのオーダー。細かいことはわからない。そこで、地表面の状態を表す指標を定義し、その空間分布および経年変動から注目すべき地域を見つけよう。グローバルな視点とローカルな視点の両方の必要性を学ぼう。
世界の各地で何が起こっているか、じっくり眺めてみよう。各図の見方はこの文献を参考にしてください。ランダムではない空間パターンには必ず理由があるのです。
我々が観察あるいは観測した結果は、様々な要因が積分されて出現したものであるから、そこから原因を読み取るためには総合的、包括的視点が不可欠である。現象を説明するために、何を考慮したらよいか、日ごろからセンスを磨いておきましょう。
たとえば、大気CO2濃度の経年変動に関わる影響要因は多岐にわたる。結果から原因を推定するために何を考慮したらよいのだろうか。この文献を参考にしてください。
世界を見てみよう
判読は衛星データによる地球診断の基本テクニックです。地域の自然地理学的特性、社会経済的特性を理解することにより、何が起こっているのか、それは問題なのか、判断ができるようになるでしょう。少しずつ画像を追加していきますので、じっくり眺めてみてください。地球表層動態学コースでは画像の判読から始め、様々な情報を重ねることによって個々の地域の問題の理解を深めていきたいと考えています。
GeoCoverの2000年版をモザイクして作成しました. 画像サイズ:5400x4400, 左上隅:北緯46度、東経122度, 分解能:0.005(等緯度経度グリッド)
GeoCoverの1900年版をモザイクして作成しました.大きい画像はを右クリックしてダウンロードしてからご覧ください.等緯度経度で0.001度グリッドで作成しています.どこに何があるでしょう.何が起こっているでしょう.じっくり判読してください.
GeoCoverの1900年版をモザイクして作成しました.緒元はボルネオ/カリマンタンと同じです.マレーシアの半島部分とタイの一部、およびメコンデルタの最南部も見えます.
モンゴルの草原植生は気候変動や人為的攪乱に対してきわめて脆弱な生態系である。そのバイオマスを決めているのは降水量とその季節的配分、タイミングである。春に適度な降水があり、発芽を促し、降水量が夏まで維持されるとその年のバイオマスは大きくなる。気温の上昇は降水量の増加を伴わない限り、乾燥を促し、バイオマス低下に繋がっていく。一方、モンゴル北部からシベリアに渡って広がるタイガは気温の上昇がバイオマスの増大に繋がる。植生帯によって気候変動の影響のモードは異なるのである。文献は、これとこれを参考にしてください。
環境は様々な要因が積分されて出現します。衛星画像に撮影されている様々な事象がそうです。地球診断では結果から原因を探ることになりますが、そのためには複合的、総合的、包括的視点が必要となってきます。このような視点を習得する練習をしましょう。まず、海岸。意外と海岸線は変わっています。海岸線変化の理由について考察しましょう。
海岸線というと地球温暖化に伴う浸食のみがクローズアップされる傾向にあるが、海岸線はそこにおける浸食と堆積のバランスによって位置が決定されている。浸食は土砂の供給が減る場合と、沿岸流の変化等で浸食力が強まった場合に生じる。紅河河口においては浸食だけでなく堆積も起こっていることがわかるだろう。その理由は何だろうか?もちろん、人為による埋立て、干拓もあります
Geocoverを利用。北緯21度30分〜19度50分、東経105度〜107度30分。6404ライン×9188ピクセル。
この地域も温暖化による海面上昇と海岸浸食が関連付けられて報道されることが多い。しかし、画像を見ると浸食だけでなく堆積も起こっていることがわかるだろう。この地域における本当の問題はいったい何だろうか?このような環境に適応することができるのか?
海水面の相対的上昇は地盤沈下でも生じる。バンコックにおける大量の地下水揚水のため沿岸部は地盤沈下に悩まされている。沖積低地に人と資産が集中するモンスーンアジア地域共通の課題である。
保全遺伝子・生態学コースのコアプロジェクトのデータを提供します。
人類が地球表層に与えた空間的に最も広範なインパクトは農業開発ではないだろうか。農業とそれに関わる様々な問題を理解しよう。
モンスーンアジアの稲作は元々浮稲を栽培する雨季の一期作が主体であり、毎年必ず訪れる洪水の規模によって生産量が影響を受けた。しかし、緑の革命は洪水の季節を避けた二期作を可能とした。これは洪水に対する農学的適応といえる。一方、洪水に適応した農業を営んでいる地域もある。洪水は災害か恵みか?包括的な観点から考えてみよう。
タイは東南アジアでは比較的早い時期に緑の革命が進んだ地域である。しかし、道路や水利施設の建設が、洪水に対する脆弱性を増してしまった事例もある。近年は経済発展に伴い、バンコック近郊では稲から他の作物への転換も盛んである。時間軸を通して、チャオプラヤ平原の農業のあり方とその変遷を判読してみよう。
バングラディシュも近年緑の革命が進行し、Boroと呼ばれる乾季の稲作が盛んになった。洪水は雨季には必ずやってくるが、人々はどのように適応しているのだろうか?
三江平原は中国東北部の黒竜江(アムール川)、松花江、ウスリー川の三川に囲まれた平原である。もとは広大な湿原であったが、埋め立てが進み、現在では穀倉地帯となっている。しかし、湿原の埋め立てが様々な問題を引き起こしている。渡り鳥の生息環境、オホーツク海への鉄の供給、山火事、等々。
珠江デルタは稲作をあきらめてしまったデルタだろうか。広州から深センに向かう列車の車窓からは工場や商品作物の畑ばかり目に付く。モンスーンアジアのほかのデルタとは異なる発展段階にあるデルタのあり方をここに見ることができる。この文献を参考にしてください。
華北平原は中国の穀倉地帯であるが、農業が頼る地下水の水位は低下を続けており、食糧生産に対する危機感は高まるばかりである。一方、近年都市化は驚くべき速さで進み、畑地を侵食しつつある。中国は華北における食糧生産をあきらめてしまったのだろうか。半乾燥地域における水利用はどのように考えたらよいのだろうか。華北平原の水問題については、この文献を参考にしてください。
インドネシアの島嶼の中で最も人口密度の高いジャワ島。マルチセンサー、時系列、モザイクデータセットを作成中です。