雲のリモートセンシングと気候影響に関するシンポジウム

気象研究所JACCS事務局と共催
1998年9月21日〜22日
場所:気象研究所講堂
出席者:81名
講演数:27(招待講演を含む)

地球温暖化に係わる問題は、COP3にあるように人間活動による炭酸ガス等の温暖化気体が主要な問題として取り上げられてきている。一方、温暖化に伴う地球-大気システムのレスポンスについては、GCMなどで検討されているが、まだ十分なコンセンサスを得られる段階にない。この最大の要因の一つは、モデルにおける雲の取り扱いが不十分なことによる。
 雲を伴う地球-大気刑のフィードバックメカニズムは極めて複雑であり、様々な研究が、雲自身の微細構造からシステムとしての働きまで、衛星データ解析、航空機・地上観測、理論的解析など様々な手法を用いて推進されている。本シンポジウムは、雲と気候との関わりの観点から「雲の気候影響」に的を絞って行われた。
 浅井前千葉大学環境リモートセンシング研究センター長の招待講演「雲と気候と衛星観測」をはさみ、2日間に亘り26編の一般研究発表があり、活発な議論が展開された。シンポジウムでは、リモートセンシング手法を用いた雲の計測、航空機による直接観測、衛星データ解析、GCMを用いた温暖化実験における雲の振る舞いなど、広範な話題が提供された。中でも近年問題になっている「日射の異常吸収」について航空機観測グループから、「検出できなかった」という報告があり、注目を集めた。
 発表要旨は、終了後プロシーディングス「雲のリモートセンシングと気候影響に関するシンポジウム」としてまとめられ、関係者に配布された。