GRASS GIS 6.4.0svn Reference Manual
GRASSはフリーウエアの地理情報システム(GIS)で、誰でも使うことができます。Windows版についてわかったことを記録しておこうと思います。参考文献として、Open Source GIS: A GRASS GIS Approachを使っています。
このページからWindows版をダウンロードしてください。ここでは6.4.0を使っています。
インストールファイルを実行し、指示に従ってインストール。サンプルデータはMy Documentsにインストールされますので、必要に応じて移動してください。
注)私のVISTAではなぜかインストールに失敗しましたが、Program Filesではなく、Winappフォルダを作成してインストールしたらうまくいきました。
最初にやるべきこと
アイコンをクリックして起動。このファイルの実体はバッチファイルです。
・ここでは、D:USER\kondoh\GRASS_WORK を指定します。このフォルダがGIS関連のデータを格納する領域になります。
・次に、ロケーションの新規作成のために、ロケーションウィザードに進みます。
・ロケーションウィザードが終わると、CHIBA、PERMANENTが見えるようになりますが、最初はありません。
・ロケーションウィザードの一例を以下で説明します。
これでWIN-GRASSを利用する準備ができました。
サンプルデータの利用
GRASSホームページからダウンロードしたノースカロライナデータセットを使っています。
レイヤーマネージャーからコマンドを入力することにより、GIS処理を行うことができます。Cmd>のボックスに下記のコマンドを入力してみましょう。
Cmd>g.list rast
Cmd>g.list vect
g.listはコマンドで、gが一般コマンドの意味、ドットでlistをつなげるとデータセットのリストがレイヤーマネージャーのDisplayウインドウに表示されます。パラメータのrastとvectはそれぞれ、ラスターデータとベクターデータを意味します。
Cmd>から d.rast elevation と入力します。ラスターデータ(rast)であるelevationを表示(d)せよ、という意味になります。
Cmd>から d.vect roadsmajor と入力します。ベクターデータ(vect)である道路(roadsmajor)が重なって表示されます。
GRASSではコマンドを組み合わせて様々な処理を行います。詳しくはマニュアルを参照して、少しずつ覚えてください。
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