Last update: 28 October 2016, by database staff, CEReS Chiba University, Japan

2016年の大規模災害・顕著現象


 リモートセンシング画像で捉えた大規模災害・顕著現象(いわゆる異常気象や珍しい気象現象など)について、Web上の情報源や画像などを紹介しています。

2016年の大規模災害・顕著現象



首都圏で未明より雪、11月の積雪は半世紀ぶり(2016年11月25日)

 11月24日は冷え込みが厳しくなりました。首都圏では明け方にかけて気温が下がり、初雪のたよりとなりました。11月の積雪は横浜、甲府で54年ぶり、東京都心では初、千葉市でも積雪ありましたが、残念ながら気象台のある銚子は積雪になりませんでした。

 下記画像は、TerraとAqua/MODIS250mトゥルーカラー画像です。関東平野部にかけて積雪の様子がうかがえます。



カルマン渦は冬の風物詩(2016年2月25日)

 2月25日に、ひまわり8号(Himawari-8)がとらえたカルマン渦(屋久島、済州島)の様子です。このカルマン渦は、この時期、この近辺でよく見られる現象です。この渦ができる様子の動画を「CEReS Youtube 公式チャンネル」にて公開中です。題して、“自然が描く幾何学模様”。今回、非常にはっきりとしたカルマン渦がとらえられています。時間分解能が飛躍的にアップしたひまわり8号ならではの動画です。

 YouTube動画は下記よりご覧ください。

 下記画像は、ひまわり動画より抜粋したものです。Terra/MODIS250mトゥルーカラー画像も合わせてご覧ください。

 Terra/MODI拡大画像はこちら(Terra/MODIS 2016年2月25日01:58UTC)--サイズ4448x4448


■ 過去のカルマン渦の画像(2015年1月7日)

 こちらは2015年1月7日の画像です。その前年に噴火した阿蘇中岳や桜島の噴煙がたなびく様子もうかがえます。その北東には、済州島付近からのカルマン渦、大きな雲と一体化していてわかりにくいですが、モコモコした渦の様子が見えます。また、南の屋久島からのカルマン渦はよく見えます。下記画像は、Terra/MODIS250mトゥルーカラー画像と当センターで取得・画像化している同時間帯の気象庁GPV(Grid Point Value, 数値予報格子点値)データ(風向き)画像です。



列島大荒れ、関東でも夜半より雪、交通大混乱(2016年1月17日~19日)

 気象庁予報部は、1月15日に「発達する低気圧と強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 第1号」を発表しました。予報では、「17日から18日にかけて、低気圧が急速に発達しながら本州付近を通過し、21日頃まで強い冬型の気圧配置が続く見込み云々」とのことで、予報通り、東京23区でも17日夜半より雪になり、通勤通学の時間帯の電車間引き運転により、交通も大混乱になりました。(ここ、千葉は雨でしたが、、、) 翌19日、関東はきれいに晴れましたが、南岸低気圧の影響で強風に見舞われました。

 ひまわり8号動画より、「大雪をもたらす南岸低気圧」をご紹介します。1月16日から19日にかけての2分強のYouTube動画です。1分50秒あたりから1月19日RGB画像(可視)になりますが、雲がほとんどない晴れた関東が見えます。大陸からの雲が、ちょうど列島の屋台骨を支える北アルプス周辺で遮られ、北へ蛇行する様子が伺えます。また、北関東あたりに積もった雪の様子もわかります。RGBカラー画像ならではです。

 YouTube動画は下記よりご覧ください。

 下記画像は、ひまわり動画より抜粋の1分56秒~2分4秒前後の3画像です。Aqua/MODIS250mトゥルーカラー画像も合わせてご参照ください。




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